日々に役立つ酵素の話

日用品に含まれる酵素

歯磨きペースト

毎日の歯ブラシには物理的にこすることで歯や歯茎、歯周囲の歯肉に付着しているミュータンス菌や歯周病菌などの細菌を除去するものですが、最近では酵素研究が進み、歯磨きペーストに酵素を配合してこれらの細菌を除菌する商品が多数出てきました。

そもそも虫歯とは口腔細菌であるミュータンス菌の酵素が、砂糖から不溶性高分子のムタンと言う多糖類を合成し歯垢を作り、ミュータンス菌はその歯垢を棲家として、糖分kじゃら酸を作り出し、歯を溶かす病気です。

そこでミュータンス菌が作り出すムタン(デキストラン)を分解する酵素が開発されました。本来赤ちゃんの口の中は唾液の分泌も盛んで雑菌の少ない状態です。これには赤ちゃんの主食である母乳に含まれるラクトフェリンと言う酵素が虫歯菌や歯周病菌に対して滅菌効果があるからであることが判明しました。

また牛乳の殺菌などの時に用いられるラクトペルオキシダーゼはグルコースやアミノ酸の輸送を妨げて細胞膜周辺のPHを変化させ、殺菌の増殖を押さえ込みます。リゾチームと言う酵素も人の母乳や涙といった体液に含まれていて、抗菌作用のある酵素です。

鶏卵卵白から抽出された卵白リゾチームは白色、無臭で安全性にも優れた天然酵素です。歯ブラシによる物理的な洗浄だけではどうしても口腔内の雑菌の繁殖を抑えることが困難なため、最近ではこれらの酵素を歯磨きペーストに配合して口腔内の雑菌の増殖を抑えることを目的とした商品の開発と研究が進み、注目されています。