日々に役立つ酵素の話

日用品に含まれる酵素

殺虫剤

家庭用や農業用の殺虫剤には酵素阻害剤が使われています。家庭用として市販されているかとり線香、キンチョール、かとりマット、リキッドなどピレスロイド系殺虫剤をペットや子供、高齢者などが誤飲、誤食してしまった場合の対処法ですが、人間や犬、猫などの温血動物は殺虫成分のピレスロイドを分解する酵素を持っていて、まちがって体内に入ってしまった薬剤は分解され尿などによって排出されるため蓄積することはありません。

しかしながら異物であることは間違いないので、もし誤飲、誤食してしまった場合はピレスロイド系殺虫剤を含有する薬であることを医師に告げて適切な診断を受けてください。毒性はそれほど高くないので、すぐに吐かせようとしたりしないことが大切です。毒性の強い殺虫剤を簡単に検出出来る検査キットもあります。

これはコリンエステラーゼ活性阻害を検出 (酵素基質反応による検出)する方法で、メタミドホス、ジクロルボス、クロルピリホス等の殺虫剤の迅速検査が出来ます。

元々軍用に開発されたキットで、野外での水の安全性や食料の農薬汚染を短時間で検出したり、農薬散布やドリフト汚染発生時の迅速確認用に使用されています。

室温で30から40分程度(野菜表面の腺浄水のろ過などの前処理時間は除く)で検出可能で、目視による試薬の色の変化または吸光光度計を用いて測定します。このように現地で比較的簡単にかつ確実に検出でき、きっと費用も比較的安価なため、教育機関の教材としても広く利用されています。