日々に役立つ酵素の話

日用品に含まれる酵素

家庭用洗剤

酵素は触媒作用を持つたんぱく質のことで、一定の基質にしか作用しない特異性があります。家庭用洗剤に用いられる酵素はこの特異性に注目し配合されています。主な汚れに対する酵素の特異性の酒類として脂質分解酵素にはリパーゼ、たんぱく質分解酵素にはプロテアーゼ、でんぷん分解酵素にはアミラーゼ、セルロース分解酵素にはセルラーゼが用いられています。

また酵素には働く条件があります。温度は約36℃から37℃で最も活性化し、高すぎると酵素のたんぱく質が硬化してしまいます。また殆どの酵素は中性のphで良く働きます。

また酵素の酒類にもよりますが、効果を発揮するには30分から1時間程度の時間がかかることが多いと言われています。以上のことより、酵素配合の洗剤を利用する場合、36℃前後のぬるま湯を用いて、30分から1時間ほどの付け置き洗いがもっとも効果的だと言えるでしょう。

また、洗剤そのものは中性であることが望ましいので、塩素系の漂白剤やアルカリ性の洗剤などと併用すると効果が損なわれる可能性があります。また多くの洗剤に含まれる泡立ち洗浄成分の界面活性剤は、たんぱく質に吸着する性質があり、酵素のたんぱく質にも吸着して酵素の働きを阻害してしまう可能性があります。

特にイオン性界面活性剤にはこの特長が顕著に見られますので購入の際に注意が必要です。また最近では界面活性剤を使用せず、消化酵素であるパパイン酵素を配合した天然原料由来の家庭用洗剤なども出て来ています。エコロジーブームに伴う環境問題への意識の高まりの中で注目されている洗剤です。