日々に役立つ酵素の話

工業用品に利用される酵素

酵素利用分野

酵素の分子構造が分子認識と遷移状態の形成に関係していることが判明して以来、酵素の構造を変化させることで人工的な酵素を作り出す研究が進められています。その方法とは酵素たんぱく質の設計を変える方法があります。

これは1980年代頃から研究がはじまり、アミノ酸配列を変異させて酵素の特性がどのように変化するのかという研究がなされています。異種の生物間でゲノム(DNA上の遺伝情報)を比較できるようになり、異なる生物間でも存在する同一酵素について共通性の高い部分とそうでない部分とが明確になりました。

それを踏まえて配列を変化させるバイオテクノロジー技術の一環として研究が続けられています。1990年代以降、コンピューターの急速な進歩とデータの大容量化が実現し、たんぱく質を測定することなく、コンピューター上で3Dのモデリングが可能となりコンピュータによるシュミレーションによって一次配列からたんぱく質の立体構造を設計し、物性を予測することがある程度実現化されるようになりました。

2000年代に入るとゲノムの完全解読が様々な生物種で出来るようになり、遺伝子情報から分子生物学上の問題を解決しようとする分野としてバイオインがある程度実現化されるようになりました。